
省エネ・再エネリフォーム事例 集合住宅-06
築21年の中層マンションをリノベーションし、ZEH水準に適合
閑静な住宅街に佇む中層マンションをリノベーションし、ZEH水準適合住宅を達成しました。
既存サッシに加えて、複層ガラスの内窓を設置し、タッチレス式キッチン節湯水栓・セーブモード付床暖房リモコンなどの省エネ設備機器を採用することで、断熱性能と遮音性能をさらに向上しました。
既存サッシに加えて、複層ガラスの内窓を設置し、タッチレス式キッチン節湯水栓・セーブモード付床暖房リモコンなどの省エネ設備機器を採用することで、断熱性能と遮音性能をさらに向上しました。
住宅の概要
・建築年 :2002年11月 ・構造 :鉄筋コンクリート造 ・階数 :5階/6階 ・専有面積 :66.73㎡(20.18坪) ・バルコニー面積 :8.85㎡(2.67坪)リフォームの概要
・工期 :2023年12月~2024年2月 ・工事費 :800万円(税込) ・事業者 :三菱地所レジデンス株式会社リノベーション事業部
(不動産協会)
リフォームのポイント
エコジョーズ型給湯器への交換が不可でも可能な省エネの取組
マンションの構造上、給湯器をガス従来型からエコジョーズに交換できない物件があります。本物件も、玄関扉横のMB周辺に給湯器が設置されており、給湯器の据付に関する規格寸法が定められているため、エコジョーズへの交換ができませんでした。
そうした省エネ改修の面では不利となるガス従来型給湯器やガス式床暖房パネルを設置する物件であっても、内窓やセーブモード付き床暖房リモコンなどの省エネ設備を採用することで、 「断熱等性能等級7」および「一次エネルギー消費量等級6」を取得できる点が、本物件の特徴です。
断熱改修については、窓からの熱損失が大きいため、内窓の設置が効果的です。内窓の導入にあたっては、環境省「先進的窓リノベ2024事業」の補助金制度を利用させていただきました。


建材・設備の種類
内窓:二層複層ガラス(納期:1ヵ月程)キッチン水栓:節湯A1C1
ユニットバス水栓:節湯A1B1
洗面水栓:節湯C1
高断熱浴槽:あり
セーブモード付床暖房リモコン:あり


![内窓設置[BEFORE/AFTER]](images/reform09_05.png)
![内窓設置[BEFORE/AFTER]](images/reform09_05.png)
リフォームによる効果
ZEH水準省エネ住宅を達成
一次エネルギー消費量等級6(BEI 0.80)
断熱性能の向上を図りつつ、一次エネルギー使用量の削減を実現することにより、日々の生活の光熱費節約につながり、長期的にも経済的です。
住宅ローン控除の優遇
※優遇を受けるには諸条件があります。
リフォームの総括
マンションの構造上、給湯器をガス従来型からエコジョーズに交換できないという制約がありましたが、それでも省エネ設備を導入することでZEH水準まで達成することができました。
特に、内窓の設置により断熱性能が大幅に向上するとともに、北側のサッシの結露対策につながり、冬でも暖かさを保つことが期待できます。 また、セーブモード付きの床暖房リモコンを採用したことで、効率的に暖房を利用できるようになりました。
さらに、キッチンやバスルームの水栓を節湯タイプに変更し、高断熱浴槽を導入したことで、水の使用量を抑えつつ快適な生活を送ることができています。
先進的窓リノベの補助金制度を利用できたことも大きな助けとなりました。
総括として、今回のリフォームによって一住戸としての省エネ性能が大幅に向上し、快適でエコな住まいを提供することができたと思います。
リフォーム施工時の注意点・補助金活用
リフォーム施工時の注意点
- 内窓の設置にあたり、既存サッシのクレセントとカーテンボックスと内窓の取り合いに注意しました。
- 既存キッチン・ユニットバスを解体する際に、周囲の壁・天井の断熱材を傷つけないように注意が必要でした。特にユニットバスは狭いスペースでの作業になるため、慎重に作業を行っていただきました。
補助金活用
- 本物件では「先進的窓リノベ事業」を活用しました。
協力:三菱地所レジデンス株式会社 リノベーション事業部
【リノレジ】サイト
https://www.mecsumai.com/renovation/
※物件の詳細については、上記事業者にお問い合わせください。また、本ページにおける各情報は、情報提供を目的として作成されたものであり、特定の商品の売買等を推奨・勧誘するものではありません。
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