配慮事項 ⼦供が健やかに育つために、住宅に求められることは安全であるとともに、⼦供が主体的に⾏動できる環境です。安全を重視する余り、⼦供を外に出さないようにしたり、また、トラブルを防ごうとする余り、厳しくルールを定めれば、⼦供の主体性を損ね、社会性を⾝に付けることを阻害することになります。⼦育てにとって望ましい住宅には、ハード⾯におけるバリアフリー化と、管理運営⾯に係る安全の確保、さらには、居住者を中⼼としたコミュニティ活動による⾒守り等の取組がなされることなどが求められます。そして、このような環境を維持していくためには、住宅事業者や管理会社等が⼀定程度⽀援していくことはもとより、居住者が主体的に関わっていくことが重要です。また、⼦育て世帯が、安⼼して⼦供を⽣み育てるには、必要な時期に適切な⼦育て⽀援を受けられることが必要です。⼦育て⽀援施設等が建物内に併設されていれば、施設の運営者に⼦育て⽀援の担い⼿になってもらうことが期待できます。⼦育て⽀援施設等が併設されていない場合でも、外部の⼦育て⽀援サービス提供者と連携することで、⽀援を受けやすくすることができます。さらに、居住者同⼠のコミュニティに対する意識が⼦育てに配慮した住宅に住み続けていくことで⾼まっていくような計画上の配慮を⾏うことが望まれます。○周辺の⼟地利⽤や街並み等を把握する。住宅地として良好な環境が保たれている地域が望ましい。○交通、防犯、防災に係る安全性等が確保されていることが望ましい。○地域の⼦育て⽀援施設に関する情報を把握し、⼦育てに必要なサービスが⼗分あることを確認する。81ⅣⅣ 計画時及び管理・運営時における配慮事項1 住宅計画時における配慮事項a ⽴地の適格性についての調査
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