81ⅣⅣ計画時及び管理・運営時における配慮事項配慮事項子供が健やかに育つために、住宅に求められることは安全であるとともに、子供が主体的に行動できる環境です。安全を重視する余り、子供を外に出さないようにしたり、また、トラブルを防ごうとする余り、厳しくルールを定めれば、子供の主体性を損ね、社会性を身に付けることを阻害することになります。子育てにとって望ましい住宅には、ハード面におけるバリアフリー化と、管理運営面に係る安全の確保、さらには、居住者を中心としたコミュニティ活動による見守り等の取組がなされることなどが求められます。そして、このような環境を維持していくためには、住宅事業者や管理会社等が一定程度支援していくことはもとより、居住者が主体的に関わっていくことが重要です。また、子育て世帯が、安心して子供を生み育てるには、必要な時期に適切な子育て支援を受けられることが必要です。子育て支援施設等が建物内に併設されていれば、施設の運営者に子育て支援の担い手になってもらうことが期待できます。子育て支援施設等が併設されていない場合でも、外部の子育て支援サービス提供者と連携することで、支援を受けやすくすることができます。さらに、居住者同士のコミュニティに対する意識が子育てに配慮した住宅に住み続けていくことで高まっていくような計画上の配慮を行うことが望まれます。○周辺の土地利用や街並み等を把握する。住宅地として良好な環境が保たれている地域が望ましい。○交通、防犯、防災に係る安全性等が確保されていることが望ましい。○地域の子育て支援施設に関する情報を把握し、子育てに必要なサービスが十分あることを確認する。1住宅計画時における配慮事項a立地の適格性についての調査
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