03ⅠⅠガイドラインの基本的考え方○地域とのつながりの希薄化等により、身近に相談できる相手がいないなど、「育児の孤立化」と言われるように、子育てに不安を抱える家庭が増加していることが指摘されています。○また、新型コロナウイルス感染症の流行が、子供や子育て家庭のみならず、都民の働き方や住宅に対する価値観等に大きな変化をもたらしています。○さらに、近年、集中豪雨や台風等により、住宅への甚大な被害が毎年のように発生しています。こうした災害の原因に気候変動があることが指摘されており、気候変動につながる温室効果ガスの排出を抑制する取組が求められています。○このように、子育て世帯の住生活を取り巻く社会情勢が大きく変化を続けている中、望む人誰もが安心して子供を産み育てやすく、次代を担う子供たちが健やかに成長できる社会の実現に向け、都市を形づくる基本的な要素であり、生活の基盤となる「住宅」は重要な役割を担います。○本ガイドラインは、子育て世帯に適した住まいの安全性の確保や家事のしやすさなどに配慮され、子育て支援施設等の設置や子育て支援サービスの提供にも配慮された優良な住宅を整備、選択する際に考慮すべき事項について、「新たな日常」や環境への配慮、災害への対応など、住生活を取り巻く社会情勢の変化等の新たな観点を踏まえ、次の4つの基本的視点により取りまとめたものとなっています。○なお、子育て世帯に適した住まいづくりは、高齢者世帯などにとっても安全で安心な住まいづくりにつながります。ガイドラインの基本的考え方
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